ガス給湯器などの排気ガスによる腐食
ガス給湯器などからの排気ガスが、アルミ部材の塗膜のはがれな
どの表面異常の原因となることがあります。
ガス給湯器などの排気ガスの成分には、微量ながら硫黄分が含ま
れている場合があり、この硫黄分が空気中や排気ガスの水分と化
学反応を起こして、亜硫酸、硫酸のような強い腐食性の酸をつくる
ことがあります。これらの酸が塗膜表面
に付着すると、塗膜自体を劣化させ、塗
膜の下のアルミに達し、アルミとの化学
反応によって塗膜はがれなどの表面異
常を引き起こすことがあります。
また、ガス給湯器や車の排気ガスが直接
当たらなくても、周辺の通気が悪く、排
気ガスが滞留するような場所にアルミを
使用した場合でも、塗膜のはがれなどが
起こるおそれがあります。
腐食を予防するポイント:
ガス給湯器および車の排気ガスが直接アルミに当たらないよう
にする。
排気口近辺にアルミ製品を設置する場合は、こまめにお手入れ
し、周辺の通気を確認したうえで使用する。